テーラパンタ派
その前にジャイナ教もいろいろな派があるとお話ししましたが、ちょっと説明しますね。
私たちがプレクシャ・メディテーションを学んでいるテーラパンタ派は(以下、日本プレクシャ・ディヤーナ協会からのHPより抜粋)スターナックヴァーシン(白衣派の中から17世紀に偶像崇拝を否定し寺院を持たない)から分派して1761年にアチャリヤ・ビークシュによって始められました。
現在のアチャリヤ・マハーシュラマン師は11代目のアチャリア(ダライラマのような宗派の最高指導者)です。テーラパンタ派は古代のジャイナ教への復帰を目指す復古主義グループであり、教団と在家信者の関係及び宗教的形態や活動が古代ジャイナ教の姿を今にとどめています。
今もムニやサドヴィは、2500年前の厳格な戒律のままに生活する聖者たちです。私なんぞ足元にも及ばない方々です。
サマニー
まずは初日で旅の疲れもあることから、この日の朝のスケジュールはカットで、8:00から朝食。丸二日かけてたどり着いた身にはありがたい。
瞑想キャンプ体験者は慣れたものですが、初めて参加する人たちは、これからどういう展開になるのか期待感でいっぱいです。
9:00からスタートするクラスには、誰が担当してくれるのかは、私たちにはわかりません。日本人に充てられた教室に向かっていると・・・なんと、親しいサマニー(準尼僧)お二人がそこにいらっしゃいました!
思わず私は怪我の足も忘れて「きゃあ~っ!!!!! お懐かしや♪」と思わずサマニ―二人に抱きついてしまいました。
「再会」です。まさにその言葉がぴったり♪ 松尾和子 (今はもう誰も知らないだろうけど )という女性歌手が歌った「再会」とはかなり意味合いが違うけどね。
サマニー 左がジャヤン師、真ん中がサンマッティ師
お二人のサマニーたちとは、2017年3月14日~21日の間、サポート人であるアメリカ在住女性在家信者のIla(イラ)さんとサマニー サンマッティ・プラッギャ師とサマニー ジャヤン・プラッギャ師3人が来日し、大阪、名古屋、東京各地でWSを開催したのですが、その時オーガナイザーとして頑張りました!
坂本先生たちや他のスタッフとタッグを組んで頑張っちゃったなぁ。(その時のことはまた別な機会にお話ししますね。)
イラ
サマニーたちと再会した翌日、廊下を歩いていると向こうから赤いワンピースの決して細くはない女性が、まっすぐに前を見ながらこちらに歩いてきます。在家信者さんかなと思いながら、至近距離1mに迫ったとき。
「んぎゃぁ~! イラだ!」と廊下中に響き渡る声を上げて、ガッチとハグし合いました。この人がサマニーたちと一緒に日本でのWSを回った人です。
アメリカ在住でかなりのキャリアウーマン。仕事ガンガンやるガッツのある女性です。もちろん独身! 「もちろん」て、何を根拠に「もちろん」なのかはよくわかんないけど・・・。(^_^;)
ジャイナ教徒は食事の制限が厳しいため、その辺のもので済ますということが困難です。彼女は日本滞在中、サマニーたちの金銭的支援のみならず、外食や買ったものを食べることができないサマニーたちのために3食のご飯を作りました。
実にお料理が上手く、クッキングをするたびにそばにいて、レシピも書いたはずなのに、メモがいまだに出てこない。アチャー(;’∀’)
2017年の3月以来の再会でしたが、何だかキレイになってる♪ 顔もほっそりとして、身体の重量感はそれほど変わらなかったけど、着るものも明るく色になり、アクセサリーまで身に着けて、とても素敵に変身していた。
思わずイラに「恋でもしているの? とてもキレイになってどーしたの?」と言ったら、嬉しそうにして、「瞑想のおかげよ!」という返事。だとしたらもっと頑張って瞑想しなきゃ。ネ、女性諸君!
物を渡すのでも、直接手渡しなんていけません。少し離れたところからポンと投げるようにしてムニの傍にものを置き、それをムニは手に取るという手順をふみます。
アチャリア(最高指導者)やムニたちにご挨拶する時、男性は跪いて頭を下げて合掌し、片手をムニの足の甲に触れることが許されています。女性はそれをジッと見てるだけ。
憧れのムニ
私は大好きなムニがお二人いらっしゃいますが、今回はクンバルゴドゥにはいらしていませんでした。お二人に会いたかったのに・・・すんごく残念。
ムニ シュラマンジー
日本人グループと連絡を取り合ったり、いろいろご縁の深いムニ クマール シュラーマン師。私たちはシュラマンジー(名前の最後のジは「さん」という敬称です)と言わせてもらっていますが、このムニは現アチャリア
(最高指導者 )マハーシュラーマン師の片腕です。エライんだから。
2歳で 前の前のアチャリア マハートゥルシー師に会い、3歳から母に連れられてこのジャイナ教テーラパンタ派のキャンプに参加し、18歳で入僧。
1992年と1992年に在日インド人が アチャリア マハートゥルシー 師に会いに来て、その人に日本語を習ったそうです。もちろん沖ヨガの創始者の沖正弘先生とも面識がある。クラスが始まるときにかならず「こんにちは。お元気ですか?」と日本語でご挨拶してくれます。
「自分の前世は日本人で、日本人とは心が繋がっている」とお話されていました。
講義中にクラスにいらした方が・・・。ムニのお母さまでした。感動!
80歳になるお母さまの話によると 8人の子供のうち、6人姉妹で2人兄弟。ムニのお姉さん二人もサドヴィ(尼僧)になったそうです。それを聞いたみんなは思わず「おお~っ!」と感動の声が思わず洩れました。熱心な信者の家族です。
ランジット先生
さらにもう一人。2013年以来、毎回私たちに講義と瞑想を指導してくださっている在家信者のランジット・デュガー先生。
クラスに先生が入ってきた途端、私は嬉しくて再会、再会また再会の喜びに充ち溢れました。でもハグするのは、ちょっと遠慮しました。
何故かイラと同じく、先生は前よりはほっそりしているではありませんか! インドもダイエットが流行っているのであろうか?!? 先生に「痩せられましたか?」と言うと、にっこりと嬉しそうに微笑み「ハイ! 体重を10キロ近く落としました。」どうりで前よりスリム・・・前が前だけにね。
この先生は非常にパッション溢れる人で、講義をしていると段々と熱が入り、弾丸トークになってしまいます。目は血走り、みんなに伝えようとする熱意がビンビンとまるでビーム光線が出ているかのようになり、通訳の人が追い付かないほどに、言葉がほとばしるのです。
言い方を変えれば「せっかち」とも言える。私は密かに「弾丸ランジット」と名付けた。
2015年の時も弾丸だった。インド英語はRが強く、そこへもってきて機関銃のようにしゃべるランジット先生の言葉を通訳するのは至難の業!
毎回通訳の人は、汗をかきかき追いつくのに大変。ところが今回の先生は、トークが弾丸からピストル程度の速さになっていた。
ありゃ、大人になったのか?! いや、年齢から言えば、十分に大人すぎるほどに大人である。年齢に相応しい落ち着きを兼ね備えたというべきであろうか。
印象に残るのは2013年にランジット先生から、レーシャ・ディヤーナ(霊的色彩光の知覚の瞑想。
ヨガでいうチャクラに近い各ケンドラと色の組み合わせで、内側から肉体への外側へとエネルギーを運び、潜在意識の浄化を目指す瞑想法)の講義中に、「 悪いレーシャの色は灰色、暗い青、黒色、特に黒は一番イケマセン」と話をした途端、ズボンがずり落ち、穿いていた黒いトランクスを見せながら、先生の目の前を横切った人がいた!
この一部始終は、2013年の「インド瞑想の旅 その7 抱腹絶倒マツ〇〇劇場」http://xn--u9jvgna5mmd7a.xn--qoq021aeoj0xpk2a.com/blog/?p=596に記しましたが、今回は私たちの仲間内で一番の話題提供者である松〇〇さんは、不参加で実に残念なことである。
私は再会の喜びで嬉しくて、嬉しくて・・・。
彼らに再会したからと言うだけでなく、何故か私はキャンプに参加して、心のきれいな人たちと接し、そこに漂う清らかなオーラに包まれると、とても幸せな気分になれます。毎日ニッコニコで笑顔が自然と溢れてきます。
で、ランジット先生から「世界中で一番幸せそうな笑顔だ!」と2回も言われちゃいました。
みなさんも行ったらわかります。意識せずに自然に笑顔になれるのです。
まだまだ続きます。Be continues♪