2007年からジャイナ教の瞑想法プレクシャ・ディヤーナの国際瞑想キャンプに参加している私は、今回6度目の訪印です。
前回は2015年にネパールのビラトナガールで開催され、その後インド北東のダージリングからエベレスト、K2に次ぐ高さ第3位のカンチェンジュンガ ( 8,586 m) を仰ぎ(本当に感動に打ち震えた山でした)それからシッキム地方を訪れました。それから4年ぶりの国際キャンプ。1年以上も前から待ちに待ったようやくのインド行き。
久しぶりにムニ(僧侶)やサドヴィ(尼僧)、サマニー(準尼僧)たちに会いたくてワクワクしていた私は、ナント出発2週間前の雨の夜に自転車でコケた!
この40年間、山で足を捻っても 捻挫さえしなかった私ですが、右足小指中外骨を人生で初めて骨折してしまった私は大いに狼狽えました。
まさか! 人生で初めて の骨折! ど、ど、どーしよう・・・これではインドへ行けないかな?
だが・・・しかし・・・骨折程度で怯む私ではありません。私のキャンプに行きたいという決意は石よりも硬く、行かないという選択肢は「ナシ!」 これで「インド行く!」と言うと周囲からは「え゛っ????? その足で本当に行くの!!!」と呆れられる羽目に・・・。整形外科の先生や友人たちから、内心「よく行くよね」と言わんばかりの 不安そうな面持ちで 「くれぐれもお気をつけて」と言っていただきました。今回のツアー参加者の皆さんには迷惑かけるだろうなと少々気が引けつつも、行きたい気持ちは変わらず。
出発当日、足を引きずりながら成田へ。今回のメンバーは、キャンプ初参加7名、インド初訪問5名、瞑想・ヨガ無経験1名(経験なくったって全く問題なし!)。直前のキャンセルもあり総勢13名。目が行き届くちょうどいい人数です。集合場所に行きつくと、みんなの目が一点に集中する。「どーしたの! まちこさん」「いやぁ~、雨の日に自転車でこけちゃってさぁ・・・」と冷汗(;’∀’)かきながら言い訳し「お世話をおかけすると思いますが何卒よろしくお願いします。」と坂本先生はじめ参加者の皆さんにご挨拶。
さて、エアーインディアに搭乗し、予定より早く離陸する予定が、結果的には定時より30分遅れ(なんてったって相手はインドだもんね。定時に出発する方が青天の霹靂というものです。何があろうと不思議はない!)の12:00にインドへ飛びだちました。出された食事はもちろん「カレー!」 これから13日間朝昼晩とカレー天国のスタートです。毎回、旅程が2週間の6度目のインド。どんとこい! 胃薬なんかもちろん持参していません。これまで一度もお腹壊したことなし。これが自慢。
9時間半かかって(いつもより時間かかったなぁ)、予定より40分遅れで現地時間18:40に着陸。 インドとの時差は3時間半。飛行機の中で眠ってしまったら、夜眠れなくなるからと、頑張って映画4本観た。エアーインディアでまともに画像が表示され映画を見たのは、6回×往復で12回のうち2度目かも。でも4本は疲れたネ。
さぁ、4年ぶりのデリー・インディラ ガンジー空港は、ますます巨大化して第3ターミナルまでできているではありませんか! 広い、広い。おまけに成田や羽田のように、近代化してきれいになってちっともインドっぽくないのが実に寂しい。12年前はうす暗くて、もやっとしてて、スパイスだか何だかの妙なにおいがして如何にも異国へ来たぁ~!という感じだったのに。 到着ゲートを出たら、待っていてくれたのは、よく見知ったインド人ガイドさん。「ネギさぁ~ん!」と嬉しくなって飛びついてハグしたら・・・「私はクマールです。」あはは 思いっ切り名前間違えたよ。
搭乗出口を出てから、各自バゲージを引きながらバスに移動していると、インド初めてではあるが、海外旅行経験山盛りで英語も堪能な福ちゃんの様子が何だか変?! 何となく浮足立ってキョロキョロしながらあたふたしてると思ったら「ねぇねぇ、まちこさん この人誰?」と聞いてくる。「ん?!」と思ってそのインド人男性の手元を見ると福ちゃんのトランクを引いている。「旅行会社の人かな? ガイドのクマールさんに聞いてごらん?」と答えてしばらくしたら、「そうかぁ、これがインドかぁ。見事にやられたぁ~っ!」と福ちゃんは叫んだのであった! 「どしたの?」と聞いてみたら、彼のバゲージをいとも自然にそのインド人の男性が持つので、「何?」って思ったらしい。その男性はこざっぱりとした白い襟付きシャツを着ており、いかにもそれらしい格好で「ダイジョーブ、ダイジョーブ。ワタシ荷物モチマス。日本人アテンドOK。」と片言の日本語で言ったらしい。福ちゃんも変だなと思いつつチップを千円も要求され、つい渡してしまったようである。「あ゛~っ! 洗礼を受けちゃいましたね。」 やっぱり旅行会社の人でもなんでもない人だった。 それにしても福ちゃんは見るからに怪しげな風貌で、髪は肩甲骨の下まであり、あごひげまで伸ばしている。普通だったらこんな怪しげな人には近づかないだろうと思われるのに、福ちゃんは 人柄が顔に出ており、 愛娘をとても甲斐甲斐しく育てる素晴らしいイクメンであるがゆえに、チップを要求しても怒らないだろうなと判断した「勝手にバゲージ運びチップ要求インド人」は、いとも簡単に彼の人の好さを見破ったのか! それはそれで凄いね。それからというものは、みんなも自分のバゲージ確認は自分でと、慎重に旅を続けることができました。福ちゃん、真っ先に人身御供になってくれてありがとう。
さて、これから12日間何があるかはお楽しみに。 Be continues♪
写真提供:坂本先生、福ちゃん、まちこ