2019年インド瞑想キャンプ その8 仲間のスキル

前回マスクの件で、ジャイナ教のマスクは耳にかける輪っかの紐2本がなく、1本の紐でどうやってつけるのかずっと疑問でした。

福ちゃんが動画をYouchubでUPしてくれました。福ちゃんありがとう。

マスクの着け方 福ちゃん

さて、このキャンプのスケジュールの中には、毎回yogaの時間が必ず組み込まれます。

瞑想するにはまず身体を動かさないというのが基本です。

現在では美容や健康のためにヨガをやる人がほとんどですが、大雑把に言うと本来は瞑想ができる体つくりのために生まれたものです。

動いてしまうと意識があちこちに移ってしまい、集中が崩れてしまします。

プレクシャ・ディヤーナでは、背骨をまっすぐに立てて決して動かないことが基本中の基本ですが、長い時間座っていると、背骨は丸くなって肺が縮み呼吸が浅くなり、組んだ足が痺れ、腰や股関節が痛くなり、背骨辺りが強張ってきます。

慣れない人は瞑想が終わって座りなおそうとすると、だいたいが足のしびれでよろけます。笑っちゃいけないけど、笑いを抑えるのが大変なくらい漫画みたいによろけちゃう。

人間はジッとしていることって、一番苦手なんだよね。

瞑想をする前にまずは体の力を抜くことが大変重要になってきます。

このプレクシャ・ディヤーナでは6つの段階的な瞑想と、それらとはまた違う瞑想法があり、全部で7つの瞑想法があります。

その中の一段階目がカヨウッサグといって、全身の力を抜いて身体の完全なリラックスを目指すのですが、yogaのシャバアサナとよく似ており、自律訓練法としても知られています。

多分このカヨウッサグが現代に自律訓練法として、綿々と伝わったものと想像します。意識と肉体の分離を目指す・・・難しいことは決してありません。

シャバアサナのように、床に寝たりもしますが、椅子に座ったり、立ったまま行うこともあります。

ただし、立ったままだと途中で 意識が薄れて 一瞬寝てしまい、ほら!よく電車の中で立ったまま寝ちゃうと膝がガクンとなるでしょ? あんな感じになるから、初心者は危ないかも(苦笑)

指導者が足の先から力を抜くようにと誘導します。仰向けになって床に横たわると、初心者は大半の人が途中で寝ちゃいますね。気持ちよさそうに鼾も聞こえてきます。

瞑想前に「決して体を動かしません。眠りません。」と誓うのですが、私も最初のうちは、ムニの目の前でガーガー鼾をかいて寝てしまったことがあります。

坂本先生

坂本先生が キャンプスケジュールの中のカヨウッサグの時間で、バリエーションの一つである 肉体分離のビジュアライゼーションをやってくださいました。

肉体感覚の消失から、川の流れに乗って、海に浮かび、さらに自分が死んだその様子を穏やかな気持ちで受けとめるというものです。

坂本先生のそれは、非常に心地よく、瞑想から覚めた後はすっきりとクリアになり、とても平和な気持ちになれます。

身体の力を抜くというのは、本当はとても難しいものです。

瞑想ができる身体を目指すためのアサナなのですが、今では何だかアクロバティックなポーズをするのがヨガととらえている人の多いこと、多いこと。

アクロバット的なポーズを取らなくても、その過程の身体の使い方や、やろうとする気持ちのほうが大事なのだと、いつも私のクラスの皆さんにはそう言っています。

さてさて、そのyogaのクラスは、これまでインド人のyogaの先生(2007年の時はインドyoga大学を卒業したばかりの若くてきれいな女性でした)、サドヴィやサマニーが指導してくださっていました。

2013年の時のヨガの先生 指導を始めて8年だそうです
頑張っている姿がほほえましいです

毎回、インド人のyogaの先生が日本人グループを担当してくれましたが、日本人グループは、他国のキャンプ参加者より格段にヨガアサナができて、ポーズもきちんとしているのでちょっとビックリします。

そりゃそうだよね。ヨガを担当してくれる先生より、もっと指導経験が長いヨガインストラクターがほとんどなんだから。

だから最後の方のクラスは、先生も張り切っちゃって、張り切っちゃって! 

はぁはぁ言いながら汗いっぱいかいて、いろいろなアサナに挑戦しながら頑張ってくれました。


かおるちゃんのyogaクラスの様子

最近は、SNSでインドの本部と繋がり、日本人メンバーはyogaインストラクターが多いという情報も知っているため、yogaのクラスはあなたたちのメンバーで、自前でやってね!ということになりました。アハハ

私も骨折中ながら、動かせるところは動かして果敢に挑戦しましたよ。

でも、毎朝、淡々とyogaをやるだけでは面白みがないなぁとおもっていたところ、キャンプ初参加のかおるちゃんは福島在住。そこで私は思いついた。

「かおるちゃん! yogaのリードを全部福島弁でやるべ。」 かおるちゃんもみんなも「んだ、んだ、それでやるべ!」と大盛り上がり。

「しなだ(目上の人 あなた)の右足を曲げてけやれ(ください)」 

「にし(目下の人 あなた)の腕をこうしてけやれ (ください) 」 

「無理しゃんなよ(しないでね)」

会津弁で火が着いた私たちは

「この足はどっちさ曲げるべ?」

「そっちでねぇ。こっちだべさ」

「うんにゃ、こっちでねぇの?」

「おらぁ、こうするだ。おめさん 違うんでないの?」

と、どこの言葉かわからないような怪しげなズーズー弁をみんなで交わしながら、お腹が痛くなるほどに笑いこけたこの時間は、腹筋にバッチリ刺激が効き無茶苦茶楽しかったです。

チーちゃんとサマニ― サンマッティ

さらにyogaと瞑想のインストラクターだけでなく、参加者はそれぞれに素晴らしいスキルの持ち主がいっぱいいました。

筆頭はチーちゃん!

Yogaとプレクシャ瞑想をちゃんと理解できているから、日本語のできるインド人が通訳してくれるより、ずっとわかりやすく的確に同時通訳してくれました。

2016年にサマニー サンマッティとサマニ― ジャヤントが来日して、大阪、名古屋、東京とワークショップをやったときは、チーちゃんともう一人翻訳を生業としているNさんの二人で通訳をしてもらいましたが、今回はチーちゃん一人で朝から晩まで1週間! 

さぞやお疲れだったろうとお察しします。本当に頼りになる心強い仲間です。ありがとう。

ある日、サマニー サンマッティが腰痛に悩まされているということがわかりました。

そこで女性陣は、一日で最後のクラス「ランジット先生のマハーマントラを使う瞑想の講義」を終えると、サマニ―に感謝をこめて少しでも楽になってもらえたらと彼女のもとへ交代で通いました。


サドヴィやサマニーやムムクシュさんたちの女性宿泊棟は、廊下や共有部分の灯りはついていましたが、部屋に入ると真っ暗でした。

それは少しでも電気を節約するという意味だったのです。電気がついているのは当然と思っている私たちは、ひどく心を打たれました。

そしてその部屋には、ベッドはもちろん家具もなく、本当に必要最小限度のものしかありませんでした。

お部屋に伺って、チーちゃん、ブッチー、サヨちゃん、えいこさん、じゅんこさん、かおるさんは、それぞれ沖ヨガ瞑想指圧、永井式整体、骨響き療法、ツボ指圧、背骨コンディショニング、レイキ、骨盤コンディショニングと自分の持てるスキルでサマニーに施術をさせてもらいました。

それはそれはサマニ― サンマッティにはとても喜んでもらえました。良かった♪

それぞれにスキルを持つ女性陣 サヨちゃん、ブッチー、かおるちゃんそしてサマニ― ジャヤント

サヨちゃん、かおるちゃん、えいこさん、じゅんこさん
ある日の昼過ぎ、雨上がりに見事な虹が出ていました♪

かくいう私もじゅんこさんに、毎晩寝る前に骨折した足に、レイキ(施術者が宇宙エネルギーを身体に取り入れ、その人の手を通して患部に流す自然療法)をやってもらいました。その手の気持ちの良かったこと。

やってもらううちに、毎回グーグー寝てしまいました。ZZZZZ・・・

じゅんこさん

そのおかげか、骨折の治りも人から早いねと言われました。10月15日に骨折して、1月の中旬にはもうジムで飛んだり跳ねたりしてました。

じゅんこさん 本当にありがとう♪

こんなに素敵な仲間とのキャンプと旅はまだまだ続きます。

It continues♪



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