ディープな旅 ネパールとインドその4ーサマニと少年僧

Tちゃんのお嫁さんの心配をしている時に、美しかった・・・いや今でも充分美しいサマニに会いました。

その方はサンマッテイ・プラッギャジ(名前のあとにつける「ジ」は日本の「さん」という意味です)。
坂本先生が、少々興奮気味に「20数年ぶりで再会したが、今でも当時の美しさを彷彿とさせるサマニだよ。」と話してくれましたが、まさにその通りでした。

大変聡明で知性的、たおやかな、慈愛に満ちた美人さんです。
ご挨拶をさせていただいたとたんに一遍でファンになりました。
サマニにしておくのはもったいない?!?、
インドのイングリッド・バーグマンといった感じです。(若い人にわかるかなぁ(^_^;))

サマニ・サンマッテイ・プラギャ

サマニ・サンマッテイ・プラギャジ

5年前にグリーンカードを取得し、アメリカでプレクシャ・ディヤーナやジャイナ教哲学などを大学で指導したり、活動を行っているそうです。

ところで、サマニというのは、サドヴィ(尼僧)になる前の出家志望者のこと。
ジャイナ教の出家修行者は、乗り物に乗ることを禁じられていますが、サマニやサマン(男性出家志望者)は宗教的な目的のためならば,乗り物に乗ることができます。
さらに、出家修行者は自分たちのために用意された食べ物を受け取ることができないので托鉢をしていますが、サマニやサマンは自分たちのために用意された食べ物でも受け取ることができるので、ジャイナ教徒が少ない諸外国における托鉢などの煩雑な行為をしなくていいので、海外での活動ができるというわけです。
この辺がテーラーパンタ派がジャイナ教の他派と著しく異なる点なのだそうです。

そこでサンマッティジは、17歳で出家をしたいとムムクシュ(将来、出家修行者やサマニーになるための準備をする学生)になり、25歳でサマニになったそうです。
それから25年・・・あ!年齢がバレちゃった!

サマニ・サンマッティジといつも同行しているサマニ

サマニ・サンマッティジといつも同行しているサマニ

ひょっとするとひょっとして、インドのイングリッド・バーグマンが来日するかも・・・かも、ですよ。
決定したらまたご案内しますね。

舞台の上手側が男性、下手側に女性たちが座ります。

舞台の上手側が男性、下手側に女性たちが座ります。

信者さんたちが集まって、アチャリアの説教やムニやサドヴィ、サマニたちのマントラの歌声を聞くために集まる大会場で、こちらを振り返った少年僧がいました。

彼は何を見ようとしたのでしょうか?

彼は何を見ようとしたのでしょうか?

その目を見た一瞬、ドキッ!
とても澄み切った綺麗なそして魅惑的な瞳でした。
たまたまカメラに収めたその写真を隣に座っていたMちゃんに見せたら、「イケメ~ン!」

まだ幼さが残る少年僧

まだ幼さが残る少年僧

まだ背が伸びきっていない様子から、10歳を少し過ぎたくらいの年齢かもしれません。

8年前から顔見知りの当時まだ幼いムニなどは、その子のおじいちゃんくらいの年齢のムニの足元にまとわりついていました。

子犬のように跳ねていた子もこんなに大きくなりました。

子犬のように跳ねていた子もこんなに大きくなりました。

その他の子供と思われる僧も会うたびに成長し、大きくなったなぁと感激ひとしおです。

でもこの少年僧とは初めて会いました。
彼の目は魅惑的ではあるけれど、明るい無邪気さがあまり感じられなかったのです。
この子のお母さんは、出家する我が子を見送る際の気持ちはどんなものだったのでしょうか。祝福されて出家したとは思いますが、自分の子ならと思うと少し複雑な思いがしました。

いきなり母の気持ちになった私は、少々胸に思うものを抱えながら、キャンプをあとにし、インドへ戻っていよいよディープな旅の始まりです。
乞うご期待!
To be continued!



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